歯科衛生士の花房美桜さん、24歳。
マスクの上の目がやさしくて、声が小さくて、胸がとんでもなく大きい。
歯石取りで身を乗り出すたびに、その胸が、俺の頭にむにゅっと当たる。
本人は、たぶん気づいていない。
俺は、治療のあいだずっと、勃ちっぱなしだった。
胸ポケットのうさぎのワッペンをきっかけに、はじめて言葉を交わした。
マスクを外した素顔は、想像よりずっと幼くて、ずっと可愛かった。
映画に行って、手をつないで、帰り道。
「……ラブホ、行きませんか」
真っ赤になって黙り込んだ美桜さんは、最後に、自分で小さく頷いた。
はじめての夜は、恥ずかしがって顔を隠してばかりだった。
それが、会うたびに変わっていく。
自分からキスをしてくる。「もっと、強く」とねだる。
ネットで調べたオモチャを、鞄に入れて持ってくる。
そして朝まで、何度も。
いつもの歯医者。いつもの診療チェア。
カーテン一枚向こうには、別の患者さん。
「痛かったら、左手を上げてくださいね」
いつもの仕事の声のまま、白い手袋の手が、俺のズボンのファスナーを下ろした――
マスクの上の目がやさしくて、声が小さくて、胸がとんでもなく大きい。
歯石取りで身を乗り出すたびに、その胸が、俺の頭にむにゅっと当たる。
本人は、たぶん気づいていない。
俺は、治療のあいだずっと、勃ちっぱなしだった。
胸ポケットのうさぎのワッペンをきっかけに、はじめて言葉を交わした。
マスクを外した素顔は、想像よりずっと幼くて、ずっと可愛かった。
映画に行って、手をつないで、帰り道。
「……ラブホ、行きませんか」
真っ赤になって黙り込んだ美桜さんは、最後に、自分で小さく頷いた。
はじめての夜は、恥ずかしがって顔を隠してばかりだった。
それが、会うたびに変わっていく。
自分からキスをしてくる。「もっと、強く」とねだる。
ネットで調べたオモチャを、鞄に入れて持ってくる。
そして朝まで、何度も。
いつもの歯医者。いつもの診療チェア。
カーテン一枚向こうには、別の患者さん。
「痛かったら、左手を上げてくださいね」
いつもの仕事の声のまま、白い手袋の手が、俺のズボンのファスナーを下ろした――

